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【 開催レポート 】第3回WINDビジネスフォーラム / ラウンドの最新動向と最先端テクノロジー

今年1月に事業者の公募がスタートした洋上風力第3ラウンドや、第4ラウンド以降の展望のほか、再生可能エネルギーを活かした地域振興とゼロカーボンの推進、世界が注目する最先端の技術トレンドをまとめて紹介する。

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レポート!

《 基調講演 》

全国洋上風力発電市町村連絡協議会 会長
秋田県能代市長
齊藤 滋宣 氏

講演:「エネルギーのまち 能代の取り組み」

秋田県能代市は、地域資源を活かした次世代エネルギーの導入による「エネルギーのまち」を目指し、行政と民間企業が一体となった取り組みを進めている。2022年12月には能代港湾区域で、全国初の洋上風力発電の大規模商業運転がスタートした。今年3月22日には、洋上風力第2ラウンドで公募していた「秋田県八峰町、能代市沖」の選定事業者が公表された。洋上風力発電の基地港湾に指定されている能代港では、拡張した埠頭(ふとう)の外周護岸がほぼ完成した。SEP船や大型部材を運ぶ船が寄港する4万トン岸壁の整備は、今年の夏に完成する見通しだ。


株式会社エビデント
マーケティング&プランニング デマンドジェネレーション
安藤 友一 氏


講演:「風力発電ブレード・タワーのメンテナンスにおける超音波探傷の適用事例と将来性 」

対象物を破壊することなく、内部の状態を鮮明に画像化できる超音波探傷の適用事例を紹介した。超音波探傷は、検査対象物に入射した超音波が空隙や割れなどの欠陥部位で反射して戻ってくる時間と強さから、対象物の欠陥の位置や大きさを推定する検査手法。風力発電ブレード・タワーのメンテナンスでの活用が期待されている。



福岡県北九州市
港湾空港局
エネルギー産業拠点化推進課 課長
白井 伸弥 氏


講演:「風力発電関連産業の総合拠点」の形成を目指して
    ~グリーンエネルギーポートひびき事業~

福岡県北九州市は、2011年から広大な産業用地と充実した港湾施設を有する若松区響灘地区で、風力発電などのエネルギー関連産業の集積を目指す「グリーンエネルギーポートひびき」事業を進めている。洋上風力発電事業を進める響灘沖では、昨年10月からSEP船による海上での基礎工事が本格化している。



DENZAI株式会社 代表取締役社長 CEO
MOPA(室蘭洋上風力関連事業推進協議会) 理事長
上村 浩貴 氏

講演:「DENZAIの風力建設事業とMOPAの取り組み」

風力発電設備のブレードやナセル、タワーといった超重量設備の輸送や組み立て・据え付け・O&M(運営・保守)をグローバルに展開する電材エンジニアリングの国内外での実績や今後の事業戦略とともに、MOPA(室蘭洋上風力関連事業推進協議会)の活動内容を紹介した。


北海道せたな町
まちづくり推進課 課長
阪井 世紀 氏


講演:「再エネを活かしたゼロカーボンまちづくりへの取り組み」

2023年5月、北海道の日本海側5海域が洋上風力発電の「有望な区域」に整理された。檜山沖の沿岸自治体のひとつ、せたな町では、2004 年に国内初の洋上風力発電設備が稼働している。翌2005年には町の臨海部で2,000kWの風車6 基が運転を開始した。2023年11月には地球温暖化対策実行計画を策定し、地域の合意形成や自然環境に配慮して、風力発電や太陽光発電の円滑な導入を目指している。

お問い合わせ

ウインドジャーナル編集部
TEL:03-6300-4430
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取材・文/高橋健一

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