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和歌山県、漁業関係者による洋上風力発電の検討会を設置 委託事業者を公募

和歌山県は、洋上風力発電の導入について、県内の漁業関係者による検討会を設置する。委員会の運営に必要な資料の作成や情報提供、助言などを行う委託事業者を公募している。

和歌山県沖で
複数の洋上風力事業計画

和歌山県沖では、関西電力とRWEリニューアブルズジャパンが2023年6月、御坊市、印南町の沖合で浮体式洋上風力発電の事業計画を公表した。総出力は最大100万kW。環境影響評価の第1段階である計画段階環境配慮書の縦覧を2023年7月から開始している。

2019年には、パシフィコ・エナジーが御坊市、日高町、美浜町の沖合に着床式風力発電設備を設置する計画を公表し、環境影響評価の評価書の縦覧を行った。計画では、1基あたり5000~1万2000kW級の風車を最大150基設置する。総出力は最大75万kWを想定している。

漁業関係者による
検討会を設置

和歌山県では、今年4月に公表した「わかやま成長産業開拓ビジョン」に基づき、洋上風力発電を、将来の和歌山を担い、かつ、脱炭素の未来社会の根幹を支えると期待される成長産業の候補として、導入の検討を進める方針を打ち出している。

一方で、洋上風力発電については、漁業者をはじめとする海域の先行利用者その他の利害関係者が存在することから、その導入にあたっては、利害関係者との調整を行い、十分な理解を得ることが必要であるとしている。

和歌山県では、県内の漁業関係者の洋上風力発電に対する理解醸成を図るとともに、同県沖における洋上風力発電の導入検討を行うため、県や県内の漁業関係者による検討会を設置し、漁業上の課題抽出やその対策の整理を行うことにした。

令和6年度わかやま洋上風力検討会運営業務 公募要領

1 委託業務名
2024年度 わかやま洋上風力検討会運営業務(以下、「本業務」という)

2 目的
和歌山県では「わかやま成長産業開拓ビジョン」(令和6年4月公表)に基づき、洋上風力発電を、将来の和歌山を担い、かつ、脱炭素の未来社会の根幹を支えると期待される成長産業の候補として掲げており、導入の検討を進めていくこととしている。
一方で、洋上風力発電については、漁業者をはじめとする海域の先行利用者その他の利害関係者が存在することから、その導入にあたっては、利害関係者との調整を行い、十分な理解を得ることが必要である。本業務では、県内の漁業関係者の洋上風力発電に対する理解醸成を図るとともに、本県海域における洋上風力発電の導入検討を行うため、県及び県内の漁業関係者による検討会を設置し、漁業上の課題抽出やその対策の整理を行うことを目的とする。

3 業務委託期間
本業務の委託期間は、契約締結の日から2024年3月31日までとする。

4 業務委託内容
委託業務の内容は以下のとおりとし、関係法令の遵守に努め、効率的な業務遂行を図るものとする。また、実施上で確認を要する事項が生じた場合においては、発注者である和歌山県(以下、「発注者」という。)と協議・調整を行い、その指示に従うものとする。
(1)検討会の設置・運営
・本県海域における洋上風力発電の導入検討を行う上で、漁業上の課題抽出やその
対策の整理を行うため、県及び県内の漁業関係者を構成員とする検討会(構成員は 10
名程度)を設置し、3回開催するものとする(本検討会は対面形式を原則とするが、
必要に応じてオンライン形式を併用することとする)。
・検討会会場は受託者にて用意するものとする。なお、検討会の構成及び運営の詳細
は発注者と協議の上、決定するものとする。
・検討会では、その検討テーマ(漁業操業実態調査の方法論及び評価方法等の検討
や漁業振興策の調査研究など検討会委員の課題意識に合せて設定)に応じて、専門家
等(国等の行政関係者、学識経験者や先行地域の行政関係者や漁業関係者等を想定。
以下同じ。)の外部アドバイザーの選定・調整を行うものとする。
・検討会で使用する資料作成等の作業は、発注者の指示の下、都度対応するものと
する。
・検討会の前後を問わず、本業務の委託期間中に、検討会の構成員から洋上風力発電
に関する質疑が生じた場合には、都度回答を作成するものとする。なお、回答作成に
あたっては、必要に応じて専門家等の見解を得るものとする。
(2)勉強会の開催
・県内の漁業関係者を対象とした洋上風力発電に対する理解醸成を目的とした勉強会
を2回開催するものとする(本勉強会は対面形式を原則とするが、必要に応じてオン
ライン形式を併用することとする)。
・勉強会会場は受託者にて用意するものとする。
・勉強会では、洋上風力発電に関する制度や先行地域での取組、漁業への影響等と
いった内容のうち参加者の関心事項に合わせた情報を提供するものとする。
・勉強会の開催にあたり、専門家等の外部講師が必要な場合にはその選定・調整を
行うものとする。
・勉強会で使用する資料作成等の作業は、発注者の指示の下、都度対応するものと
する。
(3)先進地視察
・検討会構成員(10 名程度)を対象に、自治体や地域の関わりなどについて把握することを目的に洋上風力発電の導入先進地(北海道を想定)への現地視察を 1 回実施
するものとする。なお、実際の視察先の選定は、検討会における検討状況等を踏まえ、発注者と協議の上、決定するものとする。
・視察先では、地域の行政機関、漁業関係者等との意見交換を設定するものとする。
・検討会構成員のうち漁業関係者(5名以内)に係る旅費交通費等は受託者にて
負担するものとする。
(4)報告書とりまとめ
(1)~(3)の業務の実施結果を踏まえ、報告書を作成するものとする。なお、報告書の作成にあたっては、必要に応じて発注者へ確認をとるものとする。

5 成果品
本業務の成果品は、以下の通りとする。
(1)報告書 2部(概要版1部、詳細版1部)
(2)電子データ 1式

6.スケジュール
・質問票提出    :2024年5月31日(金)17:00まで
・質問回答     :2024年6月7日(金)17:00まで
・提案書等提出   :2024年6月24日(月)17:00まで
・プロポーザル審査会:2024年7月上旬(予定)

DATA

わかやま洋上風力検討会運営業務に係る公募型プロポーザルの実施について


取材・文/高橋健一

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和歌山県庁
北海道庁
留萌市内の風力発電所
せたな町沖
経済産業省
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