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【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖 第5️回法定協議会を10月29日に開催

洋上風力第2ラウンドで発電事業者を選定した「秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖」の 第5️回法定協議会が10月29日に開催される。選定事業者から今後のスケジュールや地域振興策などが示される見通しだ。

<目次>
1.10月29日に第5回法定協議会
2.JERA主体の企業連合が選定事業者に
3.鹿島建設と五洋建設が洋上工事を担当

 

10月29日に
第5回法定協議会

秋田県庁
秋田県は、経済産業省資源エネルギー庁と国土交通省港湾局と共同で、「秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖」について、昨年12月に再エネ海域利用法に基づく公募により選定された事業者を構成員に加え、第5回協議会を開催する。会議の様子は、YouTubeで配信する。

1 日時    
2024年10月29日(火)午前10時00分~12時00分

2 会場    
ANAクラウンプラザホテル秋田(秋田市)
※ 一部メンバーはWEB会議形式にて参加予定

3 議題(予定) 
・本協議会の運営について
・事務局及び選定事業者による説明

4 インターネット配信 
YouTube配信URL

 

JERA主体の
企業連合が選定事業者に

事業計画の概要(出典 男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社)

秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖の選定事業者は、JERA、電源開発、伊藤忠商事、東北電力の4社で構成する「男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社」。代表企業はJERA。

事業計画によると、発電設備は着床式。発電設備出力は31万5000kW (1.5万kW×21基、Vestas製)。運転開始予定時期は2028年6月。対象海域は5315.3ha。供給価格は、ゼロプレミアムの3円/kWh。

建設・撤去時の拠点港として、基地港湾の秋田港を利用する。メンテナンス港は、男鹿市の船川港を利用する。船川港は、秋田港と能代港のほぼ中間に位置する。男鹿半島の南側に立地することから、日本海特有の北西の季節風の影響を比較的受けにくいという特長もあり、基地港湾の補完港としての利活用が期待されていた。

鹿島建設と五洋建設が
洋上工事を担当

業務実施体制(出典 男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社)

洋上風車の製造・納入は、デンマークの大手風車メーカー、Vestasが担う。Vestasの風車は、第2ラウンドの「秋田県八峰町、能代市沖」、「長崎県西海市江島沖」でも採用された。「新潟県村上市、胎内市」ではGEの風車を採用している。

陸上工事は、電気工事会社数社が実施する予定。洋上工事は、鹿島建設のSEP船が基礎工事を担当する。風車の設置工事は五洋建設のSEP船が実施する。海底ケーブルの敷設工事は、住友電気工業と古河電気工業が担当する。

風車メンテナンスは、VestasとO&M子会社が担当する。運転管理は、J-POWERグループのJ-Powerハイテックなどが担う。CTVの供給と運行管理は、日本郵船の共同企業体と東京汽船の共同企業体が担当する。

DATA

「男鹿市、潟上市及び秋田市沖における協議会(第5回)」の開催について


取材・文/高橋健一

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