注目キーワード

English 日本語

> 政策・制度

東京都 再エネファンドの第1号案件に北海道の陸上風力

東京都は10月4日、脱炭素社会の構築につながる投資に資金提供する官民連携ファンド「サステナブルエネルギーファンド」の第1号案件として、北海道豊富町の陸上風力発電プロジェクトに投資したと発表した。

100億円規模で運用
脱炭素事業に投資

東京都 サステナブルエネルギーファンドのスキーム(出典 東京都)

東京都 サステナブルエネルギーファンドのスキーム(出典 東京都)

東京都は、グリーンファイナンスの発展、脱炭素社会の構築に向けて、サステナブルエネルギーファンドを2022年3月に創設し、再生可能エネルギー発電所やクリーンエネルギー拠点などの整備を促進する方針を打ち出していた。運営事業者として再エネ系新電力のLooop(東京都台東区)を選定している。

東京都は2021年3月に「ゼロエミッション東京戦略2020 Update&Report」を発表し、東京を国際金融都市に発展させるための施策として「グリーンファイナンス」の拡大に取り組む意向を表明している。サステナブルエネルギーファンドには東京都が10億円を出資し、広く民間からも資金を集めて100億円規模で運用する。2037年までの15年間、運営を続ける。これまでにファンドには、東京都のほか、センコーコーポレーション、東銀リース、Looopが投資家として参画している。

第1号案件は
北海道の陸上風力事業

ウィンドファーム豊富の完成予想図(出典 中部電力)

ウィンドファーム豊富の完成予想図(出典 中部電力)

第1号案件の投資先になった北海道北部の豊富町は、北は稚内市、南は幌延町、東は猿払村に隣接し、西は日本海に面している。豊富町で2024年4月に運転開始する予定の陸上風力発電プロジェクトに投資する。発電事業の運営会社は、Looop51%、中部電力49%の出資により設立された「豊富Wind Energy合同会社」で、出力は約3万kW。投資額は約15億円で、経費も含めてファンド総額の約17億円をほぼ使い切る。

東京都は、2030年に都内から排出される温室効果ガスを2000年比で半減させる「30年カーボンハーフ」をスローガンに掲げている。今後も、国内の太陽光発電や風力発電などの再エネ発電所建設、水素ステーション開設や大型の蓄電池設置といったクリーンエネルギー拠点の整備などを対象に投資を進める。

DATA

東京都 サステナブルエネルギーファンドの第一号投資案件について

中部電力「ウィンドファーム豊富」の工事着手


取材・文/高橋健一

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.11 | ¥0
2026/9/9発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 洋上風力ラウンド事業の行方 調達算定委で案件形成の方針を整理
  2. 環境省がバードストライク対策を公表、非意図的な改変を回避する取り組みを推進
  3. 日本風力発電協会と風力エネルギー学会が協定締結、人材育成で産学連携
  4. 【深堀り解説】⼤⽔深・過酷環境実証の都道府県公募が10月30日締め切り 浮体式主要部材 量産化の動きも
  5. 【洋上風力第1ラウンド】東京電力RPが千葉県銚子市沖で環境アセスを開始 再挑戦の背景とは
  6. 【洋上風力第2ラウンド】国産初のモノパイル3基が秋田港に到着、本格的なサプライチェーン構築の第一歩
  7. 浮体式洋上風力市場 海外先行事例から学ぶ、経済性重視の市場設計
  8. 北海道檜山沖でセントラル方式の追加調査 事業性を再検討へ
  9. 洋上風力第2ラウンド「秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖」 鹿島建設と五洋建設のSEP船を使用
  10. 秋田県男鹿市のブレード破損事故で最終報告 全国の風車設置者に保安規程の再検討を要請へ

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.11 | ¥0
2026/9/9発行

お詫びと訂正