注目キーワード

English 日本語

業界トピック

陸上風力のコンクリート基礎づくりを効率化するシステム型枠[ペリー・ジャパン]

型枠・支保工・足場などの建築資材を提供するペリー・ジャパン。同社製品のラインナップには、陸上風力の基礎づくりを効率化できるシステム型枠がある。北海道の案件において採用されたという、その製品の特徴とは?

一人で運べる軽量さ
工具不要のシステム型枠

1969年にドイツで創業されたPERI(ペリー)は、世界61ヶ国に支社を構え、システム型枠や足場などの建築資材を製造・レンタル・販売している。2006年には日本法人としてペリー・ジャパンを設立し、現在は茨城県に敷地面積30,000㎡の製品倉庫を保有する。

風力発電分野における事例では、システム型枠「DUO」が、北海道道北地域における地上設置型風力発電タワーの基礎構築に使用された。施工会社にシステムを提供し、基礎部分が施工されている。

ペリーのドイツ本社とイタリアのポリテック社が共同開発したDUOは、コンクリートを囲む面板とフレームが一体となったパネルタイプの型枠だ。合成樹脂製のパネルは1枚あたり25kg程度と、作業員一人で持ち運びできる軽さに仕上げられている。工具を用いず、専用のカプラーでパネル同士を組み付け可能で、直観的に理解できる簡便な方法でパネルを割り付けられる。建込要領も2~3時間で習得でき、施工性にすぐれる。

組み上げられた鉄筋の周りをDUOで囲み、コンクリートを流し込む。流し込んだコンクリートが堰き止められたのち滞留し、固まったら基礎の完成だ。

ペリー・ジャパンは、DUOと同じく北海道の陸上風力で採用された鋼製フレームタイプのシステム型枠「TRIO」など、陸上風力その他のコンクリート打設に関するソリューションを提供している。

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 【洋上風力第4ラウンド】第1ラウンドのFIP転を容認へ 第2・第3ラウンド事業者への配慮措置が今後の焦点に
  2. 全漁連が国に要望書を提出「EEZ内への洋上風車設置で漁業とのすみ分けを」
  3. 【洋上風力第4ラウンド】東京都伊豆諸島沖の5海域を準備区域に、大規模浮体式の導入を目指す
  4. 【特集】洋上風力「第4ラウンド」の動向まとめ 異例の展開のラウンド事業の行方は?
  5. 【洋上風力第4ラウンド】北海道松前沖と檜山沖、促進区域の指定案を公告 早ければ8月にも2海域を指定へ
  6. 北海道の環境配慮基準、5月10日で経過措置が終了「再エネ促進区域から保安林を除外」
  7. 【洋上風力第4ラウンド】第1ラウンド事業へのFIP適用に厳しい意見が相次ぐ 事業者ヒアリングを実施
  8. 秋田市のブレード落下事故、補強板の破損や焦げ跡を確認 破壊との関連を調査
  9. 経産省がシーメンスガメサと覚書を締結 風力発電のサプライチェーン構築へ
  10. 北九州響灘洋上ウインドファームの建設工事が大詰め、この春にも風車の据え付けを開始へ

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.08 | ¥0
2025/2/19発行

お詫びと訂正