注目キーワード

English 日本語

海外トレンド

世界各地で咲き誇る!? ポップなチューリップ型の風力発電

海外の次世代風力トピックを紹介する“WORLD WIND NEWS”。風力発電といって思い浮かべるのは、どんなデザインだろうか。今回ご紹介するのは、カラフルでポップなチューリップ型の風力発電だ。

カラフルな「ウインドチューリップ」は欧州を中心に導入が広がっている。建物だけでなく船舶などへも搭載でき、可能性が広がる。 ©Flower Turbines

野生生物の衝突や
音の問題もクリア

フラワータービンは、オランダとアメリカを拠点とする風力発電のスタートアップ企業。チューリップの形をしたカラフルな小型風力タービン「ウインドチューリップ」を開発している。一般的な陸上風力タービンの羽(ブレード)は直径数10mだが、垂直軸型のウインドチューリップは高さ1〜6mとはるかにコンパクトだ。ラインナップは1・3・6mで、主力の3mモデルは定格出力500W、重量300kg。建物の屋上などに設置しやすくすることで風力発電の自家消費を促す。

かわいらしいデザインだが、機能も優れている。低周波数により騒音を抑え、鳥などの衝突(バードストライク)が起きにくい形状になっているのだ。風力発電が抱える課題を軽快に乗り越え、自立したエネルギーのあり方を目指すフラワータービンの“チューリップ”が世界各地で咲き誇る。

DATA

フラワータービン


文:山下幸恵(office SOTO)

WIND JOURNAL vol.2(2022年春号)より転載

関連記事

アクセスランキング

  1. 富山県入善町沖 洋上風車の設置が大詰め
  2. 青森県中泊町  漁港区域内で洋上風力発電計画
  3. 青森県中泊町の洋上風力計画 経産省が事業認定
  4. 【特集】洋上風力発電「第2ラウンド」の動向まとめ! 秋田、新潟、長崎4海域を分析...
  5. 浮体式洋上風力と漁業:水産行政プロフェッショナルが見る共生の道筋
  6. 北九州・響灘をグリーン水素の一大拠点に。風力発電などの活用も期待
  7. 出力22万kW 北九州響灘洋上ウインドファームが着工
  8. 富山県入善町沖で本格着工 清水建設の大型SEP船が初稼働
  9. 【第2ラウンド動向】新潟県村上市、胎内市沖 東北電力の参入で7事業体の争いに...
  10. 洋上風力「第1ラウンド」はすべて三菱商事系が落札! 圧倒的な低価格の理由は?...

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.04 | ¥0
2023/3/15発行

お詫びと訂正