注目キーワード

English 日本語

業界トピック

北海道の岩田地崎建設、SEP船を共同保有 関連工事の受注拡大目指す

北海道のゼネコンの岩田地崎建設が、洋上風力発電設備の建設に使うSEP船を共同保有する新会社に出資参画した。風力発電のポテンシャルが高い北海道沖での関連事業の受注拡大を目指している。

(アイキャッチ画像 出典:岩田地崎建設)

国内6社が
保有会社を設立

今年5月に有望な区域に整理された北海道石狩市沖

今年5月に有望な区域に整理された北海道石狩市沖

新会社を設立したのは、戸田建設、熊谷組、西松建設、若築建設、吉田組、岩田地崎建設の6社。6社は10月3日、SEP船についてTERAS SUNRISE(シンガポール)と調達契約を結んだと発表した。調達契約の締結に先立ち、6社は洋上風力施工船舶の保有などを目的とする新会社「Jack-up Wind Farm Construction」を設立した。

共同保有するSEP船は、TERAS SUNRISEから調達した中古のSEP船を改修し、1,300t吊のクレーンを取り付ける。今後日本に導入される1万5000kW級の大型洋上風車の建設に対応可能。搭載するレグ長を活かし、稼働水深最大60m程度まで対応できる。2025年3月にクレーン搭載工事を完了させたあと、日本にえい航し、同年9月に供用開始する予定。

札幌市に本社がある岩田地崎建設は、北海道最大手のゼネコン。今年12月に運転開始を予定している石狩湾新港沖の洋上風力発電事業の蓄電池基礎工事や、小規模な陸上風車の設置工事を手がけたことがある。同社は、SEP船の共同保有をきっかけに、北海道沖の建設工事の受注や、陸上工事などの関連事業の受注拡大を目指す方針。北海道沖では、今年5月に再エネ海域利用法に基づく「有望な区域」に5つの海域が整理され、今後、洋上風力発電事業が本格化するとみられている。

ゼネコンとマリコンの
技術力・知見を融合

共同保有会社の幹事会社である戸田建設は、「地球規模の気候変動対応が重要課題との認識のもと、再生可能エネルギーの中でも市場規模の拡大が見込まれる洋上風力発電設備の建設工事を担うために新会社を設立した。ゼネコンとマリコンの技術力・知見を融合し洋上風力市場への取り組みを推進します」とコメントしている。

DATA

15MW級超の大型洋上風力発電設備に対応可能な自己昇降式作業台船(SEP:Self-Elevating Platform)共同保有へ


取材・文/高橋健一

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 三菱商事の撤退要因を分析「低価格の提案を誘導した価格重視の評価制度が反省点」
  2. 北海道岩宇・南後志地区沖・島牧沖 セントラル方式で初の浮体式サイト調査がスタート
  3. 帝人の高性能パラ系アラミド繊維、浮体式の新たな用途を開拓
  4. 【洋上風力第2ラウンド】新潟沖は風車機種を変更、秋田県北部沖は陸上工事開始を延期
  5. 北九州響灘洋上ウインドファームが年度内稼働へ「当初の事業費で難工事を克服」
  6. 秋田市のブレード落下事故で最終報告書「構造上の問題と損傷の未確認が原因と推定」
  7. 洋上風力「北海道石狩市沖」2月6日に第1回法定協議会 事業化に向けて動き出す
  8. 【洋上風力の事業環境整備】新たな公募制度の方向性をとりまとめ 年明け以降に 再公募を実施へ
  9. 【洋上風力第2ラウンド】秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖 3年後の運転開始に向け陸上工事が本格化
  10. 風力発電の2024年導入量は過去最高 今後は増加率の低下を懸念

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.09 | ¥0
2025/9/17発行

お詫びと訂正