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世界最大級のSEP船「BLUE WIND」が完成! 清水建設、来春から稼働へ

清水建設による世界有数の作業性能をもつSEP船「BLUE WIND」が完成した。水深65メートルまでの海域では、船体をジャッキアップし、波浪による影響を避けながら作業できるという。2023年3月には富山県沖で稼働を開始する予定だ。

500億円投じた有数の作業性能
フルサイズの部材も一括で搭載

清水建設は10月6日、世界最大級の自航式SEP船(自己昇降式作業船)である「BLUE WIND」が完成したとし、兵庫県で命名式を執り行った。これは清水建設が約500億円を投資し、ジャパン マリンユナイテッドに建造を発注したものだ。世界最大級の搭載能力とクレーン性能を備えている。

完成した「BLUE WIND」は全幅50メートル、全長142メートル、総トン数2万8,000トンで、クレーンの最大揚重能力2,500トン、最高揚重高さ158メートルという世界有数の作業性能をもつ。水深10~65メートルの海域での作業時には、4本の脚を着床させて船体を海上にジャッキアップすることで、波浪による作業への影響を軽減できるという。

また、8MWの風力発電機なら最大7基、12MWなら最大3基までのすべての部材をフルサイズで一括して搭載できる。そのため、大規模な洋上風力発電設備の施工において高いパフォーマンスを発揮するという。

船名の「BLUE WIND」には、清水建設のコーポレートカラーであるブルーを基調とするSEP船が「風のように海原を駆け巡り洋上風力発電施設の建設市場を席巻する」との想いが込められている。

来春には富山県沖で稼働を開始
石狩湾新港プロジェクトにも参加

「BLUE WIND」は今後、瀬戸内海で4ヶ月にわたって船体のジャッキアップ・ダウン、クレーン操作などの試験やオペレーションの習熟訓練を行う。2023年3月には、ウェンテイ・ジャパンによる富山県沖の洋上風力発電設備の施工に加わる見通しだ。1基あたり3MWの風力発電機3基を施工するとしている。

さらに、2023年7月に始まる石狩湾新港洋上風力発電施設の施工に向け、6月中には室蘭港で艤装(ぎそう)を完了する予定だ。艤装とは、船舶などの製造工程の1つで、各種の装備品を船体に取り付けることを指す。

石狩湾新港洋上風力発電施設では、商用で国内最大級である8MWの風力発電機14基を設置する。接続容量は99MWにのぼり、2023年12月の運転を予定している。世界有数の作業能力を誇る「BLUE WIND」の活躍が今から待ち遠しい。

DATA

清水建設株式会社 ニュースリリース


文:山下幸恵(office SOTO)

 

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