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洋上風力第2ラウンド「秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖」 鹿島建設と五洋建設のSEP船を使用

洋上風力第2ラウンドの「秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖」の事業は、建設の拠点港として秋田港を、メンテナンス港として船川港(男鹿市)を活用する。洋上工事では、鹿島建設と五洋建設のSEP船を使用する。

JERA主体の
企業連合が選定事業者に

特別目的会社の紹介(出典 男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社)

秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖の選定事業者は、JERA、電源開発、伊藤忠商事、東北電力の4社で構成する「男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社」。代表企業はJERA。

メンテナンス港は
船川港を活用

事業計画の概要(出典 男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社)

事業計画によると、発電設備は着床式。発電設備出力は31万5000kW (1.5万kW×21基、Vestas製)。運転開始予定時期は2028年6月。対象海域は5315.3ha。供給価格は、ゼロプレミアムの3円/kWh。

建設・撤去時の拠点港として、基地港湾の秋田港を利用する。メンテナンス港は、男鹿市の船川港を利用する。船川港は、秋田港と能代港のほぼ中間に位置する。男鹿半島の南側に立地することから、日本海特有の北西の季節風の影響を比較的受けにくいという特長もあり、基地港湾の補完港としての利活用が期待されていた。

鹿島建設と五洋建設が
洋上工事を担当

業務実施体制(出典 男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社)

洋上風車の製造・納入は、デンマークの大手風車メーカー、Vestasが担う。Vestasの風車は、第2ラウンドの「秋田県八峰町、能代市沖」、「長崎県西海市江島沖」でも採用された。「新潟県村上市、胎内市」ではGEの風車を採用している。

陸上工事は、電気工事会社数社が実施する予定。洋上工事は、鹿島建設のSEP船が基礎工事を担当する。風車の設置工事は五洋建設のSEP船が実施する。海底ケーブルの敷設工事は、住友電気工業と古河電気工業が担当する。

風車メンテナンスは、VestasとO&M子会社が担当する。運転管理は、J-POWERグループのJ-Powerハイテックなどが担う。CTVの供給と運行管理は、日本郵船の共同企業体と東京汽船の共同企業体が担当する。

運転開始予定時期は
2028年6月

運転開始前の工程概要(出典 男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社)

事業計画によると、陸上工事は2024年11月に開始する。洋上工事の基礎施工は2027年4月から、海底ケーブルの施工は2027年5月から、風車の設置は2027年7月から取り掛かる。運転開始予定時期は2028年6月。一般海域の着床式洋上風力発電事業では、最も早く運転を始める予定。洋上風車の施工においては、欧州や台湾で培った知見を活かしたいとしている。

経済波及効果は
8750億円

事業運営方針(出典 男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社)

男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energyコンソーシアムでは、秋田県が特に注力するカーボンニュートラル産業の創出・強化に貢献することで、経済波及効果の最大化と脱炭素化を実現したいとしている。具体的には、県内企業との広範なネットワークを有するVestasなどの協力企業を活用することで、2844億円の生産誘発額と2万1000人の雇用創出を目指す。

さらに伊藤忠商事のカーボンニュートラルビジネスや東北電力の電力小売実績を活かし、系統用蓄電池事業や再エネ地産地消スキームの構築などの地域共生策を実施することで、8750億円の秋田県内への経済波及効果を創出したいとしている。


取材・文/高橋健一

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