注目キーワード

English 日本語

> 政策・制度

【特集】洋上風力発電「第2ラウンド」の動向まとめ! 秋田、新潟、長崎4海域を分析

経済産業省は12月28日、再エネ海域利用法に基づく促進区域で洋上風力発電事業者の2回目の公募を開始した。ここでは公募が始まった、秋田、新潟、長崎の計4海域をまとめて紹介する。

第2ラウンド 各公募の動向

①秋田県八峰町、能代市沖の公募の行方

②秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖の公募の行方

④新潟県村上市、胎内市沖の公募の行方

③長崎県西海市江島沖の公募の行方

④第2ラウンド 4海域の公募が6月30日締め切り
 

第2ラウンドにおける新たなルール

今回実施される2回目の公募「第2ラウンド」は、新たなルールを適用して実施される。事業者を選定する際、評価点全体の240点のなかに「事業計画の迅速性」という項目が設けられ、20点が新たに配点された。このほか「売電単価」に120点、「電力安定供給」に20点、「運転開始までの事業計画」に15点、「事業実施体制・実績」「資金・収支計画」「周辺航路、漁業などとの協調・共生」「地域経済への波及効果」「国内経済への波及効果」「関係行政機関の長などとの調整能力」に各10点、「運転開始以降の事業計画」に5点が配分されている。

第2ラウンドでは、ひとつの事業体が大半の対象海域を落札しないよう1事業者あたりの落札制限を設ける。1事業体あたりの発電・送電容量の上限を計100万キロワットとする規制を設け、これを超えた場合は新たな落札をできなくする。国は落札制限の対象とする公募は、現時点では第2ラウンドの4海域のみとする方針を示している。

各対象海域の公募状況

4海域の公募占用指針(出典 経済産業省)

第2ラウンドで事業者を公募するのは、「秋田県八峰町、能代市沖」、「秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖」、「新潟県村上市、胎内市沖」、「長崎県西海市江島沖」の計4海域。発電規模は計約180万キロワットに達する。このうち「秋田県八峰町、能代市沖」は21年9月に洋上風力発電施設を優先的に整備する「促進区域」に指定された。21年12月に事業者の公募をいったん開始したが、国が22年3月、評価基準を見直す方針を示したことに伴い、公募が実質的に中断していた。そのほかの「秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖」、「新潟県村上市、胎内市沖」、「長崎県西海市江島沖」の計3海域は、22年9月に促進区域に指定されている。

第2ラウンドでは、対象となる4区域すべてにフィード・イン・プレミアム(FIP)を適用する。秋田、新潟の計3海域の入札上限価格を19円/kWh、「長崎県西海市江島沖」を29円/kWhに設定する。第1ラウンドでは、3区域すべてで上限価格を29円/kWhに設定した。今回は秋田、新潟の計3海域で、前回よりも10円低い水準に定めている。「長崎県西海市江島沖」は地質構造上、海底に固定する基礎工法にジャケット式を採用することを想定しているため、ほかの3海域よりも上限価格を引き上げた。

公募状況全体の詳細はコチラ⇩
【速報】洋上風力第2ラウンド 秋田、新潟、長崎の計4海域で公募開始

経済産業省の公募ページはコチラ⇩
再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電事業者の公募を開始します


取材・文/高橋健一

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.11 | ¥0
2026/9/9発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 重量物吊り上げ大手のマムートが日本法人を設立、東京重機との協業を発表
  2. 洋上風力発電の人材育成! 国の補助金を上手に活用する方法
  3. 秋田県男鹿市のブレード破損事故で最終報告 全国の風車設置者に保安規程の再検討を要請へ
  4. NEDO、洋上風力の地盤や気象調査の高度化・高効率化研究開発 委託事業者を公募
  5. DENZAIグループ、2500トンクレーンを導入 巨大化する洋上風車に対応
  6. 【洋上風力第2ラウンド】国産初のモノパイル3基が秋田港に到着、本格的なサプライチェーン構築の第一歩
  7. 『WIND JOURNAL』vol.11[2026年秋号]9/9発行!
  8. 【深堀り解説】30円/kWhの供給上限価格案は? 専門的な視点で読み解く
  9. 【サンコーシヤ】風力発電設備の長期安定運用に貢献する総合雷対策コンサルサービス
  10. 洋上風力から欧州企業の撤退相次ぐ 事業性の担保が急務

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.11 | ¥0
2026/9/9発行

お詫びと訂正