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秋田県、水深30m以下の着床式導入を検討 国際航業が運営業務を受託へ

秋田県は、水深30m以深の着床式洋上風力発電の導入可能性がある海域の抽出と、浮体式の情報収集を目的とした研究会を11月中旬に立ち上げる。県は11月7日、運営業務の受託候補者として国際航業を選定したと発表した。

4者が企画提案
国際航業を選定

秋田県能代市 能代港湾区域の洋上風車

秋田県能代市 能代港湾区域の洋上風車

 
秋田県は、洋上風力発電の導入を積極的に進めている。今年1月には秋田・能代港湾区域で、国内初の大規模商業運転を本格的に開始している。新たに設置する組織の名称は「洋上風力発電導入技術研究会」。委員は、14 機関の代表と有識者、オブザーバーを想定している。

秋田県は、研究会の運営に必要な資料の作成や情報提供、助言などを行う委託事業者を公募した。委託経費の上限は、969万1000円(消費税及び地方消費税を含む)。委託予定期間は、契約締結の日から2024年3月27日まで。

11月中旬に
初会合を開催

企画提案競技には、4者から提案があり、秋田県クリーンエネルギー産業振興課は11月7日、受託候補者として国際航業株式会社秋田営業所を選定したと発表した。検討委員会では、海域の先行利用者などへのヒアリングを踏まえ、水深30m以深における着床式洋上風力発電の導入可能性がある海域を抽出するとともに、漁業協調に関する先進事例の収集を行う。さらに浮体式洋上風力発電について、最新の文献やヒアリングなどを通じて必要な情報収集を行う。11月中旬に初会合を開催し、来年の2月下旬から3月上旬に2回目の会合を開催して、報告書をとりまとめる予定。

DATA

「更なる沖合への洋上風力発電導入可能性検討業務委託」に係る企画提案競技の審査結果について


取材・文/高橋健一

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