注目キーワード

English 日本語

業界トピック

光ファイバで温度と振動を監視 海底送電線の維持コストを削減

欧米の洋上風力発電所100件で採用!海底送電線に組み込まれた光ファイバによって温度や振動を計測する「センシング技術」。温度計やセンサーの設置が不要で、水中ドローンと比べて埋設状態の監視にかかるコストを大幅に削減できる注目の技術だ。

最大70km先まで温度を計測
センシングでOPEXを低減

最大70km先までの温度や最大100km先までの振動、数m間隔での細かなデータも計測できる。

海底送電線に埋め込まれた通信用光ファイバを使って温度や振動を計測する技術が「分布型温度センシング(DTS)」「分布型音響センシング(DAS)」だ。光の特性を利用して最大70km先までの温度、最大100km先までの振動を計測でき、かかる時間は最短5秒。温度計やセンサーの設置、通電は不要だ。ソフトウェアを使ってリアルタイムで送電線の温度を監視することもできる。欧米の洋上送電をはじめ洋上風力発電所約100件でも採用されている。国内ではベルトコンベアの火災検知などで使われているが、洋上風力発電設備への応用も期待される。

 

「DAS(分布型音響センシング)」では、投錨などさまざまな事象の振動を計測できる。

「DoBSという専用ソフトウェアを組み合わせると、海底送電線の埋設状態を温度変化によって監視できます。水中ドローンの監視と比べて洋上風力発電所の維持コストを大幅に抑えられます」と話すのは、エヌケーシステムの小川豊氏。センシング技術で世界トップ3に入る大手企業APセンシングの日本代理店だ。「海外のように、今後、日本でも海底送電線の埋設状態の定期的な調査の重要性が高まると予想されます。センシング技術で洋上風力発電事業のコスト削減に貢献したい」と小川氏は力強く語る。

 

PROFILE

エヌケーシステム株式会社
シニアエグゼクティブエキスパート

小川 豊氏


 
光ファイバ温度情報システムなどの開発、設計、販売、施工およびメンテナンスにわたる総合サービスを国内外で提供している。
 

問い合わせ

エヌケーシステム株式会社
〒105-0003
東京都港区西新橋3-24-9
飯田ビル5F
TEL:03-5408-5371
MAIL:info@nksystems.jp


取材・文/山下幸恵(office SOTO)

WIND JOURNAL vol.05(2023年夏号)より転載

Sponsored by エヌケーシステム株式会社

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正

広告お問い合わせ

アクセスランキング

  1. 【洋上風力第1ラウンド】公道試掘跡が仮復旧のまま2年以上経過 秋田・千葉で約500ヶ所
  2. 浮体式風況調査の精度向上へ 国内初の試験サイトを現地取材
  3. 風力発電設備の落雷対策を厳格化、技術基準と定期自主検査の一部改正を施行
  4. 秋田市のブレード落下事故で最終報告書「構造上の問題と損傷の未確認が原因と推定」
  5. 洋上風力から欧州企業の撤退相次ぐ 事業性の担保が急務
  6. 「安さ」から「強さ」へ。洋上風力供給網の戦略的自立への転換点
  7. 秋田市に再エネ工業団地 県が2026年度から25万㎡を分譲
  8. 脱炭素オークションの上限価格 洋上風力は最高70万円台、前回比最大で4倍に
  9. 浮体式洋上風力の過酷環境実証が始動、国が海域公募を開始
  10. 停滞する洋上風力第4ラウンド 日本の構造的な課題が一気に噴出

フリーマガジン

「WIND JOURNAL」

vol.10 | ¥0
2026/3/17発行

お詫びと訂正